彼女は何故、死んだのか!?
1940年、春、戦争の中で財を成した資本家・倉持家。娘の婚約者との一家団欒の場に突然訪れた、警部を自称する男は、ある女性の死を告げ、家族一人ひとりに質問を始める。和やかな応接室は一転、疑心暗鬼のるつぼに陥っていく.社会派ミステリーの傑作。
政治家たちを笑う!伝説の傑作喜劇!!
明治24年。滋賀県の大津で、訪日中のロシア皇太子が切りつけられた!組閣5日目の松方内閣は大ピンチ。陸奥宗光や元老・伊藤博文も駆けつけるが、その場しのぎの打つ手打つ手は、おもしろいように外れていく。事態は混迷の一途をたどり、男たちの夜は更けてゆく。
2025年は、戦後80年、今だから観たい。歩き出した”民主主義”は
敗戦の年のクリスマス。進駐軍の将校クラブに母屋を接収され、離れで暮らす五條伯爵家。天皇は人間になり、華族制度は廃止。路頭に迷い自殺を図る生活力のない当主の五條、戦犯裁判にかけられる弟、ヒロポン中毒の息子らの中で女たちはたくましく生き、後妻・華子と弟の妻・慶子は、将校クラブのホステスを引き受ける。
時代の大きなうねりに翻弄された人々を滑稽に、そして感動的に描きます。
宮部みゆきの怖く切ない江戸の不思議話。新感覚の時代劇!
今をときめく宮部みゆき作品の舞台化。江戸を舞台に、親子の問題、育児放棄、人間の欲や見栄、夫婦のすれ違いといった心の問題を、女の子と5人の「お化け」という突飛な登場人物たちが描き出している、現代にも通じる物語。それが、謎解きミステリーの態で進んでいくところも、関心を引く設定となっている。
一筋の光が差し込み、そして…。
戦争末期の沖縄。そのガマには負傷した少尉、聖戦を信じる少女、生徒を死なせてしまった教師、2人の兵士と地元の老人が身を潜めていた。米軍の気配が近づく中、彼らは少女だけは助けたいと心を合わせ始める。22年読売演劇大賞受賞、「戦争六編」のひとつ。
人間はピカピカの奇跡そのものだ!!
昭和15年の浅草。4人の家族と2人の間借り人の、歌と笑いに満ちた小さなレコード店「オリオン堂」。ある日長男の正一が軍隊から脱走。憲兵や長女の夫となった傷痍軍人も加わって大騒動が巻き起こる。昭和の名曲歌謡に彩られた、井上ひさし珠玉の音楽劇。
美しく、力強く、そしてピュア。
南の国のある村。農場では地主オッペルに搾取され働く百姓たちがいた。新しい世界を求めてやってきた白像は人間のために一生懸命働くが、百姓の仲間には入れてもらえず、オッペルには虐げられる。詩情あふれる宮沢賢治の世界を人形劇ならではの表現で。